EXOLIT OP1200、OP1300、OP1400、OP900シリーズの特徴
・ハロゲンフリー ・低比重
・高いリン含有量 ・優れた流動特性
・優れた耐熱性 ・優れた機械物性
・優れた耐水性 ・高い環境特性及び製品安全性
・優れた電気特性  

EXOLIT OP1200、1300、1400シリーズ

EXOLIT OPシリーズは、ガラス繊維入りポリアミドやPBT、PET等のポリエステルの難燃剤として、広く用いられてきました。
汎用的に、樹脂の難燃化に用いられる臭素化ポリスチレンと三酸化アンチモンの組み合わせは、機械特性や相溶性に優れますが、溶融樹脂の流動性を悪化させるため、肉薄な製品の製造が困難です。
また、アルミニウムやマグネシウムの金属水酸化物は、一般的に安価なため、汎用樹脂やコスト制限の厳しい用途に用いられることが多いですが、十分な難燃性を付与するには多量に添加する必要があり、その結果樹脂の機械特性を大きく低下させることが課題となります。

一方で、ハロゲンフリータイプのホスフィン酸金属塩系難燃剤であるEXOLIT OPシリーズは、従来の難燃剤に比べ、優れた電気特性、低比重、高い耐熱安定性に加えて、白色のため、部品の着色性に自由度を持たせることが可能です。
また、難燃剤自体の比重が小さいため、他の難燃剤に比べ製品の軽量化にも寄与します。

特性データ OP1230 OP1240 OP1312 OP1400
リン含有量(wt%) 約23 約23 約19 約25
窒素含有量(wt%) - - 約13 -
水分(130℃、赤外線ランプ wt%) 0.2以下 0.2以下 0.5以下 0.5以下
密度(20℃、g/㎤) 約1.35 約1.35 約1.5 約1.5
かさ密度(DIN53466、g/㎤) 0.4-0.6 0.4-0.6 約0.5 約0.5
分解温度(DSC ℃) >300 >300 >300 >300
主な用途 芳香族PA PBT、PET PA6、PA66 PA6、PA66

EXOLIT OP900シリーズ

EXOLIT OP900シリーズは、EXOLIT OP1230を微粒子化したタイプになります。
近年ますます薄肉化、小型化が進む、FR4のような積層板やFPC、PETファイバーやフィルム等の電子材料用途に適した難燃剤です。
また、熱可塑性樹脂にEXOLIT OP1230を添加した場合に生じる機械特性の低下を、OP900シリーズでは軽減することが出来ます。

特性データ OP 930 OP 935 OP945 TP*
リン含有量(wt%) 約23 約23 約23
水分(130℃、赤外線ランプ wt%) 0.2以下 0.5以下 0.5以下
密度(20℃、g/㎤) 約1.35 約1.35 約1.35
かさ密度(DIN53466、g/㎤) 0.3-0.5 0.1-0.25 0.1-0.25
分解温度(DSC ℃) >300 >300 >300
粒子径(µm) D50 3-5 2-3 -
粒子径(µm) D95 20 10 ≦5

*TP:Test Product(新規開発品)